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🇮🇷イラン🇮🇷仮面を付けた女性が歩く街

こんにちは。4月はもうすぐそこですね。自動車のタイヤを冬タイヤから夏タイヤに変えるタイミングに悩んでいます。

早めに交換すると、そういう時に限って、ドカ雪に降られるんですよね、、、、

 

中東陸路旅レポートの続きです。

トルコの次に陸路で向かったのはお隣の国イラン。

イランは、外国人女性にもヒジャブ(頭を隠すスカーフなど)を義務付けています。付けていない女性は宗教警察に捕まりますということで私も、トルコで購入したストールを被ります。

以前イランを訪れた時は、日本から持って行っていたストールを使ったのですが、これが重くて首が凝るし、簡単にずり落ちるし、さらには、風通しが悪くてとっても蒸れるのです。現地の人から借りたものを使ったら、全く付け心地が違ったのです。ですので今回は、少し手も使い心地がいいものを購入しようとイランに入るトルコで購入しました。

イランでは髪の毛が見えていても怒られません。でも、とにかく被っていないといけないのです。

正直、ヒジャブは大変です。動きづらいし、暑いし、、、首が締まりそうになるし、食事がつきそうになるし。そして私は、習慣がないから2回に1回はつけ忘れてホテルの部屋を出ていき、エレベーターを降りた頃に気づき、部屋に取りに戻ります。

つけたことで何から守られるのだろうか、、、イスラム教徒ではない私には疑問ばかりです。そしてイランの女性も基本的には私と同じ気持ちです。だって数十年前のイランにはヒジャブ着用義務もなく、ミニスカートも履くことができていたのだから。イランに行くと敬虔に戒律を守り生活しているイスラム教徒はごく僅かであることがよくわかります。(正直宗教的というよりは、政治的な決まりです。)

 

トルコの国境の街ヴァンから、イランのタブリーズへ向かうミニバスに乗りました。ずっと一緒だったイラン人の女性レイラさんが、とても親切に私たちのことを気遣ってくれます。

私たちはタブリーズからバスで首都のテヘランか、バンダレアッバースという街に行こうとしていたのですが、レイラさんがインターネットて調べてくれたところ、タブリーズからのバスはこの先数日間、満席で乗れないとのことです。

レイラさんは、スマホの翻訳機能を使い、『私が降りるマランドで一緒に降りて、そこでバスに乗ったらどうか。』と提案してくれました。インターネットも規制がかかるイランの情報収集はかなり難しく、英語も話せる人はかなり少ないです。

他に選択肢のない私たちは、レイラさんと一緒にマランドで降りることにしました。バスを降りると、レイラさんのお兄さんが迎えにきてくれていて、なんとその手には、バスのチケットが握られていました。私たちのためにバス停に行き、チケットを買っておいてくれたのです。そしてなんと、バスの出発時間まで、ご自宅にご招待してくださったのです。

その日は、ちょうど家族が集まり会食をする予定だったとのことでご馳走を振舞っていただきました。イランの家庭料理はどれもとてもさっぱりとしていて日本人の味覚にもあいます。お腹いっぱいいただき、バスの中で食べる自家製のドライフルーツもたくさん袋に詰めて持たせてくれました。

そしてバスのチケット代をお支払いしようとしたところ、なかなか受け取ってくれません。しかしここはお願いして受け取っていただきました。

これがイラン人なのです。前回7年前に訪れた時も、こちらが申し訳なくなるくらいおもてなしをしてくださったり、助けてくれました。私の周りのマニアックな旅仲間でイランに行ったことがある人でイランを嫌いな人はいません。日本のニュースを見ていると、よくない印象を持ちがちなのですが、実際にイランに入り、人々と交流をしてみると、全く別の印象を抱くのです。

レイラさんとご家族のおかげで、無事に夜行バスでテヘランに到着。テヘランでは全く観光をせずその夜、また夜行バスに乗り、バンダレアッバースに向かいます。2日連続の夜行バス泊です。以前3年間放浪していた時は、夜行バスは、ホテル代が浮くので重宝していましたが、今や私もアラフォー。体力的に不安でしたが、できました。笑。

 

イランの南のリゾート地・バンダレアッバース。この地までやってきたのは、陸路でアラビア半島に入るためです。この街から、ホルムズ海峡を横切り、UAEに渡るフェリーが出港します。

しかしこの時期は風が強く、フェリーがかなりの確率で欠航するとの情報は先を行く旅人のSNSから得ていました。陸路旅を完結するため、出航するまでなんぼでも待ちたい!!という意気込みなのですが、それができない理由があります。

実はイラン、イラン国外のクレジットカードや国際キャッシュカード類が一切使えません。ですので、お金は、手元にある米ドルだけです。持っている米ドルを両替所でイランの現地通貨レアルに変えます。そしてさらに、ホテルの予約サイトなどもイランでは一切使えないのです。直接ホテルに行き、空室があるかを確認するのはもちろんですが、ホテル代もインターネット上での決済ができないので、現地にて現金払いです。(そもそもインターネットは政府が規制しているため、基本的に通じず、VPNという特殊な経路を使って繋いでいます。)

私たちの手元にあるのは900ドル。もしフェリーに乗れないとなっても、この現金がなくなる前にイランを出国しないと無一文になります。そこで私たちは、1度の欠航は次の出航日を待つ。もし次の出航日も欠航になってしまった場合は、陸路完結を諦めテヘランに戻り、飛行機でUAEへ飛ぶことしました。

先に結果を申し上げると、1回目は欠航しました。そして、その次の出航日に、、、、、無事出港しました!!!その前は3回連続で欠航したり、2週間出なかったこともあったようで、ラッキーでした。

地理的にも、対アジア、対アフリア交易の中継地点となっていたこの街はとてもユニークな文化を持っています。人々のお顔も、アフリカ系であったり、インド系であったりと様々。女性の民族衣装もインドのパンジャビドレスに似ています。もちろんヒジャブはしています。

そしてさらにユニークなのは、、、、

こちらは公園にあるモニュメント。女性の衣装がインドっぽく感じませんか?でもここはイランです。

でも注目して欲しいのは女性のお顔です。

女性が仮面をつけているのです。

バンダレアッバースの女性は極端に写真を撮られることが嫌いなので実際の写真はないのですが、

こちらは7年前位の私です。

福岡のにわかせんべいのお面のようですが、これはバンダレアッバースの女性が実際につけているお面です。

モニュメントの女性のようにもう少し細いラインのものをつけている女性もいます。

たくさんではありませんが、ちらほらと仮面を付けた女性が歩いています。

もちろんイランも若者はジーパンにシャツと私たちの普段着と変わらない装いです。ですがやはり、仮面をつけている女性は比較的年齢が高い、民族衣装を着ている方が多いです。

このお面は、イスラムの教えや戒律とは関係なく、ファッションとして楽しんでいるようです。そして同時に灼熱の太陽から目を守るサングラスの役目を果たしてくれるそうです。とってもユニークな伝統ですよね。

 

バンダレアッバースでは嬉しい再会もありました。

実は私、7年前にも仮面の女性を一目見たくてバンダレアッバースを訪れていて、その際にカウチサーフィンでホームステイをさせてもらった、マリアです。年齢も近く、お互いに旅行好きで意気投合。彼女は英語の先生なので、文法も発音もとても美しい英語を話します。

マリアの同僚のサラさんも一緒に、夜の街へ繰り出しました。

夜になると、海岸沿いの通りにはたくさんの屋台が出ます。イスラム教国は夜の方が盛り上がります。

クレープ屋さんや、チャイ屋さん、サンドイッチ屋さん、ジュース屋さん。そしてシーシャ(水タバコ)屋さん。

日中は歩道だったところに隙間なく屋台が並んでいます。

私たちはクレープと、インドチャイをいただきました。

せっかくの再会、お酒飲みたい!!!って思うのですが、ここはイスラム教国。アルコールを所持することは犯罪です。

フェリーの出航を待つ数日間で、何度か彼女たちが夜の街に連れ出してくれました。

そして、サラさんからとっても素敵なプレゼントをいただきました。

サラさんが作った、イランの伝統的なサンダルです。

装飾に使われてるラインは民族衣装などに使われるものなのだそうです。

しっかりしていて履きやすく、せっかくの装飾が汚れてしまうのは悲しいので、自宅オフィスでの室内履きとして事務仕事をする際に履いています。

 

こちらはサラさんのWEBショップです、イランならではの装飾が印象的なサンダルがたくさんです。イランからの出荷になりますが、ご興味のある方は、ぜひWEBショップを覗いてみてくださいね。

https://www.instagram.com/ocean_gallery22?igsh=ZDE1MWVjZGVmZQ==

 

1回の欠航で無事にイランを出航することができました。

続いての国はUAEです。

 

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