皆さんこんにちは。お久しぶりの投稿となってしまいました。
函館はようやく秋らしくなってきました。皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか?
1ヶ月ほど前になりますが、私が所属している、日本旅行介護士協会の研修に参加するため、静岡に行ってまいりました。
なんと今回の研修は1泊2日の宿泊を伴う豪華版。
函館から新幹線で向かったものの、まさかの新幹線が90分の遅延。私は1コマ目の講義に参加することができませんでした。
宿泊先は、静岡県修善寺温泉にある、湯めぐりの宿 修善寺温泉 桂川。
今回は、ホテル様の全面協力をいただき、ホテル施設内で研修をさせていただきました。
まずはバイキングの介助について。
実際のお食事会場を準備の合間に使用させていただきました。
車椅子に乗ってバイキングコーナーを実際に回ってみると、、、、取りたいものに手が届かないのです!
車椅子だと思うほど近くに近寄れないのです。そして、お盆やお皿を持ちながら車椅子を自走することの難易度の高さといったら、もどかしい気持ちでいっぱいになります。
これらは、実際に車椅子に乗って体験してみないと、わからないことですね。
ご自身でお食事をお皿に盛り付けることが難しい場合は、私たちがお手伝いをさせていただき、お皿に盛り付けます。
この、『お皿に盛り付ける』ということが、意外と難しいことに気づきます。
普段、私たちが、バイキングで自分が好きなものを取り分ける時、好きなものを好きなようにお皿に盛り付けることが多いと思います。
その際、見た目はもちろんですが、彩りやお隣同士になってしまうお食事の味移りなどそれほど神経質に気を遣うことは、ほとんどないと思います。
ところが、お客様のお食事を、少しでも、美味しく、楽しんでいただけるように盛り付けるとなると、そうはいきません。
皆様もぜひ、自分ではない、誰かのために盛り付けると思ってバイキングを盛り付けてみてください。
中々うまくできず、時間を要してしまうものです。講師の先生からは、”コース料理のように、楽しんでいただけるように盛り付ける”、とお話がありましたが、その奥深さ、難しさを身をもって感じました。
今回の研修でもう一つ、私が、楽しみにしていたのが、入浴介助の研修です。
こちらも、ホテルのご厚意で、一般のお客様が使用されない、清掃時間の一部をお借りし、実際の大浴場で研修をさせていただくことができました。
こちらのホテルには、たくさんの貸切風呂があり、さまざまなタイプのお風呂がありました。
真四角で車椅子がきれいに横付けできるもの檜造りのもの。
陶器のようなものでできた丸い浴槽。
岩造りのごつごつした歪な形のもの。
お身体が不自由な方はどのタイプが入りやすいか、そして、介助しやすいか。そんなことを実際に浴室を見比べ、考えながら学べる機会でした。
そして、メインの大浴場での、入浴介助です。
この講座を担当してくださった講師は、あのトラベルドクター、伊藤先生です。
お身体が麻痺のため全く動かせない方の入浴介助です。
布担架を使い、三人がかりでサポートをしながらの入浴です。
水で濡れた浴室は滑ります。お客様のみならず、介助スタッフも転倒には細心の注意を払います。
体温管理にも注意が必要です。洗い場から浴槽までが遠い場合や露天風呂に行く場合は、湯冷めにも配慮が必要です。
そして、浮力を味方につけること。体に力が入りにくいお客様も、水に入ってしまった方が楽な場合が多いです。
そして、大浴場を利用する場合は、一般のお客様にも配慮が必要です。
大浴場を利用する際は、介護スタッフは同性の方を揃え、スタッフも裸で入浴します。
ホテル敷地内のみではなく、屋外でも観光の実習を行いました。
目の前に現れたのは、大きな階段。
実際にはこの写真で見るより急で高さのある階段です。
車椅子のお客様と一緒の時、この階段をみると、これは無理だな、、、、と諦めますよね。
私は、残念だけど、、、とお客さんとお話しして諦めます。
ですが、諦めないのが旅行介護士です。
3名がかりになりますが、マンパワーで登るのです!
大変は大変なんですよ。でも力の掛け方のコツを掴むと、スムーズに昇降ができるようになります。
そして、両サイドにいる介助の方はそれほど難しくありません。
メインで車椅子を操作する人がある程度スキルがあれば、両サイドのサポートをする方の負担は大きくありません。一般の人にも協力を得られそうです。
お客様の希望を叶えるために、即座に諦めない。工夫をする。人の手を借りる。
旅行介護士の研修の中でも何度も言われたこと。 今回の研修でも改めて肝に銘じました。
とにかく、密度の濃い2日間でした。
参加者(2名は、旅行介護士取得講座の同期でした!)、講師、理事の皆さんとってもいい人で、
いつも思うのですが、”諦めていた旅行を叶えること”に一生懸命な方々です。
私もそんなメンバーの一員でいれることに、喜びと共に、私も負けていられないと、さまざまに刺激をもらっています。
温泉に浸かり、美味しいご飯を食べ、ワイワイ飲んだお酒の味も忘れられません。温泉宿で飲むお酒、どこか、大学時代のサークル活動みたいでした。
今回の学びは、これからのL. Journey JAPANのサービスにしっかりと落とし込んでいきます。
心から参加して良かったと思います。ありがとうございました。