こんにちは。
医師免許をもつトラベルヘルパー、トラベルサポーターのL. Journey JAPANです。
先日、北海道新聞の道南版に、エルジャーニージャパンが掲載されました。
新聞掲載のあと、いくつかお問合せをいただきました。
多くが”ご家族にご病気やご障害があり一緒に旅行に出かけたい”という内容でした。
もちろん初めてお話しさせていただく方で、お電話でのやり取りです。
ご自宅にて在宅介護をされていらっしゃる方が多かったです。
ご家族の方もきっと大変なご負担を抱えていらっしゃることと思いますが、そんな苦労や悲観さが一切感じられないのです。
心の底からご家族のことを思い、”一緒に旅行に行きたい”、”病気に行く前のように旅行に行けたらな”、そんな思いをお伺いいたしました。
お話を伺っていて、私自身がとても暖かい、優しい気持ちになれました。
”新聞を読んで、「旅行に行く」ことが好きだった自分を思い出しました。”
そんなふうにおっしゃっていただいた当事者の方もいらっしゃいました。
きっと、端から”旅行にはもう行けない”という固定概念があり、その先に、”もしかしたら叶えられる手立てがあるかもしれない”と思うことすら難しいのではないかと思っております。
そういった方々のお力になれるよう、邁進してまいります。
お問合せをくださった皆様の思いや言葉に、改めて身が引き締まる思いでした。
このような溢れる愛のある場所に、私自身が自分の得意を活かして携わっていけることは、本当に幸せなことだと思います。
これらの愛は、決して私自身へ向けられた愛ではありませんね。
でも、どなたに向けられたものでも、”愛”があると、その周りの人間まで、幸せになれるのだと改めて思いました。
これは私のポリシーでもありますが、”楽しく仕事をしている人がしてくれた仕事は、周りの人をも楽しくする。”というところにも通ずるところがあると思います。
愛といえばもう一つ。
スタートアップ企業である私と私の会社のこともお話しさせてください。
常勤医として勤務をしながら、オンラインでビジネススクールで学び、自分の思いややりたいことを形にするため何年もかけて少しずつ準備をしてまいりました。
どちらかというと閉鎖的で保守的な医療業界を飛び出し、経営の”け”の字も知らない私が、会社を立ち上げるということは、本当に冷や汗が止まらないほどわからないことだらけです。
いざ、会社を動かし始めると、できる限りの勉強と準備をしたつもりでしたが、知らないこと、足りないことが次から次へと湧いてきます。そして、むしろ、準備してきたことがあまり日の目を見なかったりと”やってみないとわからないこと”ばかりなのです。
ですから、まだまだ実績も乏しいのに何というかと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、今、起業を悩まれている方は、準備万端になる日はいつまでも来ないので、思い切って創業しちゃってくださいと思うのです。
去年丸１年間を準備などに費やし、4月からサービスを開始いたしました。
これまで、本当に本当にたくさんの方に支えられてここまできました。
大変は、大変なんです。眠れないほど悩む日もありました。
でも、その時に浮かぶのは、応援し支えてくださった方々の優しさです。
函館を中心に毎日たくさんの企業様、個人様にご挨拶に伺わせていただいております。
初めてお目にかかる方なのに、すぐに私のことをお知り合いの方に紹介してくださり、新しいご縁を繋いでくださいます。
困ったこと、わからないことがあるとちらっと話題にすると、詳しい方に繋いでくれます。
チラシを置かせていただいたり、配ったり、ご案内をさせていただくチャンスを作ってくれたりします。
会って間もない私のために、どうしてこんなにたくさんの方が私のために動いてくれるのだろうか。
ちょっぴり不安も湧くくらい、本当に皆さんが優しく応援してくれます。
これも愛だと思うのです。
100％応援してくれる家族もそうですが、毎日毎日たくさんの愛を感じながら会社と共に歩んでいます。
”他人であるたくさんの方が、私と私の会社のためにこんなに動いてくださっているのに、取締役である私が立ち止まっているわけにはいかない。”
たくさんのお客様の諦めた旅行を叶えたい思いもありますが、それと同じくらい応援し力を貸してくださった方々の思いを無駄にしたくない、そんな思いが今の原動力です。
力を貸してくださっている方が、
”自分も創業期の大変な時に、本当にたくさんの人が力を貸して応援してくれた。今度は自分が応援する側に回れるようになることも、目標の一つだった。”
とお話しくださいました。
その言葉が心に響きました。
今の私には、経営者の諸先輩方にお返してできるものはなにもありません。
だからこそ少しでも早く、私も同じように創業期の多忙と不安に潰されそうな方の力になれるように成長していきたいと思います。
