今回のお客様は、函館の介護タクシー業者:ナースタクシーえむ様よりご依頼をいただき、函館市内のアテンドおよび観光案内を弊社にて担当させていただきました。
大阪よりお越しの4名様。70代のご夫婦、そして旦那様の妹さまお2人の4名様のご夫婦です。
※お客様より、写真掲載の許可をいただいております。※
奥様は、数年前に脳出血を患い、左半身麻痺、左側空間無視、高次機能障害の後遺症があり、車椅子での生活をされております。
数週間意識不明の状態が続いたのち、長期の入院リハビリを経て、現在は旦那様とご自宅で生活されています。
そして今年の5月に、癌が見つかりました。病期はステージ4。積極的治療は行わず、症状に応じて緩和ケアを行なっていく方針となっています。
現在のところ、強い咳以外に目立った症状はなく、酸素投与や、持続的鎮痛剤の使用もありません。
癌の診断を受けてから、ご夫婦、そして、旦那様の妹様おふたりとともに、”行けるうちに、行きたいところへ”との思いから、旅行に出かけるようになったとのことです。
これまでに沖縄を訪れたそうです。その際にも、観光案内ガイド付き介護タクシーを利用されたそうです。
今回の旅行先には、函館の地を選んでいただきました!!
函館滞在中の移動や観光は主に、ナースタクシーえむさんと回られました。
今回、L. Journey JAPANは、2日目の函館市内観光の際のトラベルアテンドと、観光ガイドを努めさせていただきました。
2泊3日の滞在。短い滞在ですが、行きたいところ、やりたいこと、食べたいものはできる限り叶えたい。
えむさんも同席のもと、事前にZOOMでミーティングを行い、ご希望をお伺いし、旅程を決定させていただきました。
まずば、五稜郭観光からのスタートです。
こちらは五稜郭タワー内にある、土方歳三像。
この像、トリビアに溢れたとっても面白い像なんです。ご興味のある方にはじっくりとご説明させていただきます。笑
タワーに登り、これから歩く五稜郭の全体像を上空からご覧いただきます。
その方が、どこら辺を歩いているのか、どんな構造になっているのか、イメージを掴んでいただきやすいかと思います。
お天気は最高!
駒ヶ岳まで綺麗に見渡せます。気温もこの時期にしては暖かく心地が良いです。
直前まで出ていた雨予報が嘘のようです。アテンド数日前から天気予報と睨めっこです。
雨天の時は、お身体へのご負担や車椅子でのアクセスなどを考慮し、旅程変更が必要な場合もあります。
もちろんそれらもとても大切なのですが、寒い雨の中の旅行の思い出って、あまり、良い印象の思い出として残らなないような気がするのです。私は、雨の日の旅の思い出は、なんとなくどんよりとしたものが多い気がしております。
五稜郭は特別史跡。
歴史や、トリビアを盛り込みながらご案内させていただきます。
心地よい日差しです。五稜郭公園は、市民のお散歩やジョギングコースとしても有名です。
歩いているだけで気持ちがいい。桜の季節には、公園中がピンク色になるんですよ。
もちろん武田斐三郎先生のお顔もタッチ。
奥様は、車椅子から立ち上がることが難しく、お顔まで手が届かなかったので、旦那様の手を通して。
さらにご利益がありそうですね。
カメラマン同行で、お写真もたくさん撮影。
奥様には左側空間無視の症状があり、カメラに目線を合わせるまで時間がかかります。
そのことに気づいたカメラマン。
写真を撮影する際には、大きな声で(ややしつこいほど)お声かけをさせていただき、しっかりとカメラの位置を認識していただいてから撮影をするようにしました。
これ以降の写真は、しっかりと目線をこちらにいただける写真になりました。
とびきりの笑顔で視線がしっかり合う写真の方が、見返したときに、楽しかったひとときをより鮮明に思い出していただけるかと思うのです。
早い段階で気がつくことができてよかったです。正直申し上げますと、私も初めての経験でした。
お客様のアテンドやおもてなしの方法を書いた完璧な教科書はありません。経験を積みながら、おひとりおひとりとしっかり向き合うことで、最善なアテンド、対応方法がその場で見えてくることもあります。
五稜郭を回った後は、ランチタイムです。
ご希望された、函館のご当地ハンバーガーショップ、ラッキーピエロに行きました。
ハンバーガーももちろん美味しいのですが、ハンバーガーショップらしからぬ、店舗によってメニューは異なるのですが、オムライスや焼きそば、ラーメンなんかがあるのが特徴です。
オムライスは、ボリュームがありおすすめです。私の主人はラッキーピエロに行ってもハンバーガー系のものは一切食べず、毎度オムライスを注文しています。
すてきなお写真です。
(次回に続く。)