※お客様より写真掲載の許可をいただいております※
五稜郭内散策の前に、五稜郭タワーにて、体調不良になってしまったT様。
しばらく屋内で休んで頂きましたが、なかなか良くなりません。
意識には問題なく、受け答えもしっかりされています。
バイタル測定を行いましたが、特に異常はありません。
Tさん以外の皆様は特に体調の変化はないため、ここは二手に別れ、皆様には観光を続けてもらいます。
Tさんと私は、屋内に残り、様子を見ます。
それ以外の皆様には、カメラマン(私の夫)と共に五稜郭内を観光していただきました。
触ると、武田斐三郎先生のように、イケメンのインテリになれると言われている愛媛県出身の東洋のレオナルド・ダヴィンチこと武田斐三郎先生顕彰碑の前での1枚。
ここを訪れる方はみなさん、お顔と頭を触られていくので、武田先生のお顔は金ピカです。
午前中の観光を終え、一度ホテルにに戻りました。
Tさんにもベッドに横になり休んでもらいました。
夕方から、函館山展望台への観光を予定してました。Tさんは夕方までに体調が回復していたら一緒に出かけようという予定になりました。
しかし、ホテルでお休みいただいても一向に体調が回復する兆しがありません。
意識はしっかりされていますが、嘔気嘔吐に加え、頭が重たい感じが強くあり、ベッドから起き上がるのも困難になってきました。嘔吐を繰り返されていましたが、水分補給が進まず、脱水症状の懸念もありました。もともとの持病や飲んでいるお薬のこともあり、このままの状態が長時間続くのは望ましくないと判断しました。
座位を保つことも難しかったため、ご本人、皆様とも相談し、救急搬送にて病院を受診することにしました。
この時も、二手に別れ、Tさん以外のお客様には、このまま観光を楽しんでいただくことにしました。
この先の函館山のご案内は、介護タクシーのドライバーさんとカメラマン(私の夫)にお願いしました。
今回の介護タクシーのドライバーさんは、ご自身でも旅行支援や外出サポートを行っている方で、おでかけサポートも大ベテラン。安心してお任せさせていただきました。
お客様にも、「とっても親切で素敵なドライバーさんだった」とのお言葉をいただきました。
夕方から夜景にかけての時間帯の函館山展望台は、かなりの混雑ですが、気温もそんなに低くなく、晴れ渡った函館の街並みを楽しんでいただくことができました。
その間、Tさんと私は、病院に向かいました。
私は、Tさんの家族ではありませんが、Tさんから許可をいただき、ご家族の代わりに主治医の先生からの説明や、必要な手続きを行いました。愛媛県にいるご家族には、逐一状況をお電話にてお知らせしました。
いくつか検査をしていただきましたが、大きな病気ではなさそうです。
しかしやはり、脱水症状が心配なことと、頭痛や嘔気嘔吐がなかなか治らないことから、入院をすることとなってしまいました。
病院で一通りの手続きを終え、私は、他の皆様に合流し病状等を説明しました。
実は皆様は、この翌日、小樽へ移動される予定でした。
Tさんは、残念ながら行くことはできません。
しかし、コロナの影響で病院は現在も面会を制限されており、みなさんで旅程を変更し、函館に残る必要性はないと思いました。ご一緒に旅行されているみなさんはご友人であり、ご家族ではありませんので、できることも私とさほど変わりません。
みなさんにはこのまま小樽に向かい、予定通り、旅行の続きを楽しんでいただくことにしました。
Tさん自身も、自分のせいでみなさんの旅行が中断してしまうことを、自分の体のことより心配しておりました。
翌日、みなさんが小樽に出発される前に病院に寄り、少しだけ面会していただき、今後の予定を確認し、出発していただきました。
幸いにもその翌日、退院の許可が出ました。
この日、みなさんは札幌から愛媛に向かいお帰りになる予定でした。
飛行機のスケジュールを見ると、羽田空港でみなさんと合流ができそうです。
病院にお迎えに行き、交通手段、チケットのお手配のお手伝いをさせていただきました。
体調を崩してしまい、ほとんどと言っていいほど、函館観光ができていないTさん。
飛行機までのわずかな時間ですが、観光案内をさせていただきました。
この日もお天気が良くて気持ち良い秋晴れでした。
心配されていたお土産も、ゆっくりと時間をかけて選ぶことができました。
レジでのお支払いの時に、積み上げるとレジ係の方が見えなくなりそうなほど大量のお土産を購入し、
宅急便でご自宅に配送しました。
羽田空港にて、皆様と合流できそうでしたので、私たちは函館空港でお見送り。
この先は、空港のスタッフさんにお願いしました。
羽田空港到着時にも空港のスタッフさんが対応をしてくださいました。
無事羽田空港に到着されたことをスタッフさんより、こちらにもご連絡をいただき、安心しました。
ご自宅に帰るまでが旅行です。
無事に到着されたとのことで、私たちも一安心。
体調不良や、旅程の変更があり、少々バタバタの函館旅行となってしまいましたが、
素敵な思い出を作っていただくことができていたら嬉しいです。
そしてまた、函館の地に遊びにきてくださる日を心待ちにしております。
私どもも愛媛に皆さんに会いに行きたいと思っております。
(私と、カメラマンの主人は愛媛県で暮らしていたことがあり、第2の故郷のように感じています。)
また、みなさんと旅行できる日を楽しみにしております。