大阪よりお越しのMさんファミリーの旅行レポート続報です。
午前中に五稜郭を観光し、函館名物のご当地ハンバーガー店”ラッキーピエロでお食事です。
午後からは、函館のハイライト、ベイエリアの散策です。
当初はお身体のご負担を考え、介護タクシーでの散策を予定していたのですが、この日はこの上ない良いお天気で日差しがとっても心地よかったです。
みなさんの体調を確認しながらご提案させていただきました。
『せっかくの良いお天気なので、タクシーではなく、歩いて観てまわりませんか?』
タクシードライバーさんとも調整をして、ピックアップポイントを変更。
秋風を感じながら心地よい街歩きができました。
函館山と金森倉庫、そして渦を巻く雲。
こちらは東日本大震災の際の津波の到達地点を示すプレート。あまり知られていませんが、北海道まで津波が到達しました。
函館区公会堂。
函館といえば、八幡坂。
函館のシティサイン、ハリストス正教会。
こちらは、徒歩でないと近くで見ることができません。歩いて回る観光だからことできることです。
聖ヨハネ教会もまわりました。
ご家族の方々にも教会巡りは諦めていたとおっしゃられておりましたが、ゆっくりと観て回ることができました。
ガイドとしても、タクシーの車窓から一瞬で通りすぎる観光スポットをハイライトで紹介するよりは、歩くスピードでゆっくりとご案内させていただく方がおすすめでもあります。
さて、最後のスポットは、函館山の展望台です。
冬季期間となり、タクシーでの入山ができなくなってしまいました。
函館山展望台に向かう唯一の手段は、ロープウェイとなってしまいます。
このロープウェイが、オーバーツーリズムの影響で、毎度大混雑なのです!
ですので、通常であれば、ご希望がない限りはタクシーでの登頂をおすすめしておおります。
日没前と日没後の函館を楽しんでいただけるよう、日没時間から逆算してロープウェイに絶妙なタイミングで乗車します。
行きは、5分ほどの待ち時間で乗車できました。
函館山といえば、みなさんお馴染みの、トンボロの上に発展した函館の街並みですが、
まずはぜひ、その反対側に沈む夕日を見ていただきたいのです。
暖かかったこの日も、山頂に登ると一気に気温が下がります。
防寒対策をしっかりと。
函館の街並みもそうなのですが、この夕日も私が好きな函館の景色の一つです。
そして、日没を見届けたらすかさず、街並みが望める展望台へ瞬間移動です。
なぜなら、、、
とんでもない人だかりができるからです。
ロープウェイを降りた観光客が思わず口にする言葉、No.1は、
『おぉ、すごい!!!、、、、、 人が!!!』 です。笑
車椅子ですと、最前列じゃないと景色をじっくり楽しんでいただくことができません。
ご夫婦には、なんとか最前列で景色を楽しんでいただくことができました。
あと数分遅かったら、きっと人の壁に景色を妨げられていたことでしょう。
(最前列に場所を取られた方は、なかなか動きません!寒いのに、粘るなーなどと思ってしまいます笑。)
街の明かりが少しずつ付き始める様子から、しっかりとした夜景まで楽しんでいただきました。
お帰りも10分足らずの待ち時間でロープウェイに乗れました。帰ってきた時、これから登る人々の列は建物の外まで続いておりました。
(暗くなってしまったため、ミラーレスカメラでのお写真は撮れず、お写真は少なめとなってしまいました。)
これで、本日の観光は全て終了。
体調を崩すことなく、みんなで安全に全ての行程を終えられたことをとても嬉しく思いました。
しかし、本日の予定はこれで終了ではございません。
なんと、お客様が、介護タクシースタッフ、そして、私共を夕食にご招待してくださったのです!
あらかじめ、食べたいものをお伺いし、ご希望にお応えできるお店をご案内。
お店の方にも事前にお客様のご希望や、お身体の状況をお知らせし、事前に準備をしてくださいました。
美味しいウニ、プリップリのカニ、そしてまるで水族館のような色とりどりのお刺身のお造り。
たくさんお話をさせていただきながら、楽しい時間を過ごしました。
それはまるで、家族の一員として受け入れていただけたかのような、本当に暖かく、幸せな時間でした。
お食事だけではありません。なんど、旦那様が、マジックショーをしてくださったのです。
テレビや、子供会などのマジックショーはこれまでにも見たことがありましたが、同じ目線で、こんなに近くで見た経験はなかったので、まさに目はまんまるのびっくり仰天でした。
おもてなしさせていただかなければいけないのは私たちなのに、お客様以上に楽しくかけがえのない時間を過ごしたのは、私たちの方だったかもしれません。
みんな笑顔で一枚。
とっても好きな写真です。 みなさん素敵な笑顔をしています。
この笑顔のために、私はこの仕事をしていると言っても過言ではありません。
その分お別れが辛くなるのですが、、、
これからも、たくさんの方を笑顔にできる旅行を提案してまいりたいと思います。
M様、またのお越しをお待ちしております。