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▶︎ご高齢者の旅行◀︎ 旅行先で、健康のために気をつけたい3つのこと

こんにちは。 L. Journey JAPANです。

北海道も少しずつ暖かくなってきました。道端の雪はなくなり、自家用車のタイヤも夏タイヤに交換しました。

弊社オフィスがある函館は、今日明日に桜が満開となりそうです。夜になると気温はまだ1ケタですが。

こちらは函館の観光スポット、月光仮面像に咲く桜です。

 

さて、これからは旅行に行きやすい、心地よい気候になってまいりますね。

冬の間は、旅行に出かけることを控えていらっしゃったご高齢者の方々も、お出かけしやすくなってくる季節かと思います。

旅行会社でパンフレットをもらってきたり、本屋さんで旅行情報誌を買って読んだり、準備の段階から楽しいワクワクが始まります。

あの博物館に行きたい、あの公園を訪れたい、あの名物料理を食べたい、せっかくだからおしゃれなお洋服を持っていきたい、、、せっかくの旅行、やりたいことがたくさん。

 

 

しかし、無理のない旅程を組むこと

これは楽しく安全に旅行をするための鉄則です。

私たちが、体力に不安のあるご高齢者の旅行の計画を組むとき、もちろんお客様の体力や健康状態にもよりますが、無理のない観光時間としては、

『午前は2時間、午後は3時間』 を基本としてプランニングを行なっていきます。

旅行中はついつい気持ちが昂り、痛みを感じにくかったり、小さな体調の変化に気付きにくくなることがあります。

普段以上のご無理をしないように、負担がかかりすぎないように心がけます。

午前から午後へ通して観光することは控え、昼食も兼ねて一度ホテルに戻ってお休みの時間を作れるようにします。

夜の時間も、なるべく普段通りの時間にお食事をとり、就寝いただけるようにします。

 

また、緊急時の連絡先を、ぜひ記載しておいていただきたいのです。

ご自身が意識不明となり倒れた時にも、すぐにご家族に連絡してもらえるよう、お財布の中や、保険証と一緒に緊急連絡先を記載したメモを入れておくと良いでしょう。

 

 

 

本日は、医師として、ご高齢者の方に健康に旅行していただくために気をつけたいことを4つお話しさせていただきたいです。

 

①お薬

 

普段から飲んでるお薬は、旅行中も欠かさず飲みましょう。旅行中に切れてしまうことがないように、あらかじめかかりつけ医の先生から処方してもらうようにしましょう。

また、旅行から帰ったあとの数日分も手元にあることが理想です。旅行帰宅日やその数日間は疲れから、病院に行けない可能性もあります。

主治医の先生にもぜひ、旅行に出かけることをお話ししてください。旅行中の頓服薬を追加処方してくれたり、注意事項などを説明されることがあります。

そして旅行先には、保険証と一緒にお薬手帳を必ず持参しましょう。万が一旅行先で病院にかからなければならない事態になった際に必要となります。

また、お薬は、飛行機などの預け荷物には入れず、必ず手荷物として機内に持ち込みましょう。ロストバゲージ(預け荷物が届かない)となった際にはお薬を飲むことができなくなってしまいます。

 

②お食事

旅行に出かけても、普段の生活で禁止されている食べ物、飲み物は禁止です。

「せっかくの旅行中だから、ちょっとだけ。」

そのお気持ちはとてもよくわかるのですが、健康に安全に旅行を楽しみ、無事にご自宅までお帰りいただくため、私たちはNoといいます。

例えば納豆

旅館の朝食では定番のおかずですが、ワーファリンという血をサラサラにするお薬を飲まれている方は、主治医の先生から納豆は食べてはいけないという指示があるはずです。 ホテルのお食事に出てきてしまっても、食べてはいけません。

 

 

糖尿病などで食事制限がある方も、旅行先ではその食事制限が解除されるわけではありません。その地域特有の名物などお食事を楽しみにされる方も多いと思います。旅行前に主治医の先生と相談し、お薬の調整を行なったり、食事制限の中で楽しめるものを探したり、工夫をして楽しめるようにしましょう。

 

お酒ももちろん同様です。禁酒の指示がある方はもちろん飲めません。普段から飲まれる方も少し控えめに楽しまれるのが良いかと思います。

日本は全国各地に美味しい魚介類、海鮮がありますが、旅行の疲れが溜まって体調が思わしくない時や、胃腸の調子が思わしくない時は、刺身などの生食は避け、焼き魚などに変更していただくことも考えましょう。

③体温調節

旅行先の気候は普段お住まいの街とは異なります。住み慣れた町より暑かったり、寒かったり。

地域により、家や宿泊施設の建築構造も異なるため、室内が極端に暑かったり寒かったりと1日に何度も温度調節が必要となることがあります。

特にこの時期の北海道は、日中は天気が良いと半袖で心地よい暗いですが、日が沈むと気温が一気に落ち、10℃を切ることがあります。

夏場に屋内に入るとエアコンが効きすぎて寒いこともあります。北海道育ちの私はエアコン環境が苦手で、初夏には必ず体調を崩します。

暑い時には脱ぐことができますが、寒い時には上着を羽織るほかありません。

暑い地域に行く際にもぜひ、”羽織るもの”をお持ちください。

私自身が実際に持っていく”羽織りもの”をご紹介します。

その1 ユニクロの ウルトラライトダウン

ライトだけあったとても軽いです。衣類圧縮袋に入れるともう少し小さくすることができ、さほどスーツケースの場所をとりません。

ポカポカ暖かいのにそれほど厚みがないため、薄手のコートの下に着込んだり、寝る時にお部屋が寒い時もごわつかないので着たまま眠れます。

膝掛けとして下半身にかけるのもよし。

そしてそれだけではなく、私は、新幹線やバスに乗る際、これを腰の後ろに入れます。

ちょうどいい硬さのクッションになり、長時間の座位による腰の負担を軽減できます。

 

その2 大きめのストール

私はちょっぴりおしゃれなもの1枚を持っていきます。(写真は8つ折りしている状態)

肩から羽織ったり、膝掛けとしてはもちろんですが、

急におしゃれなお店に出かける時に、首周りに巻くだけでおしゃれになります。

(こちらは海外旅行の応用編になりますが)

モスクに行く際にヒジャブ(頭にかぶるスカーフ)にしたこともありますし、敷物として使ったこともありますし、枕カバーがあまり綺麗とは言えない状況で枕に巻いて使ったこともあります。寒さ対策以外でも役に立ちます。

 

体温調節としてもう一つ気をつけたいのが、温泉に入るときです。

”ヒートショック”という言葉をご存知ですか?

浴室と脱衣所の温度差による刺激で血圧が乱高下により、脳や心臓の血管にかかり命にかかわる脳疾患や心疾患を発症することです。

ヒートショックを防ぐためには、入浴前に掛け湯をしたり、長時間の入浴を避けたりすることが必要です。

(ヒートショックについても、今度詳しくご説明しますね。)

 

以上、ご旅行先で気をつけたい3つのことをお話しさせていただきました。

もちろんこれだけではないのですが、今回は、健康管理の側面からできることをお伝えしました。

 

わからないことや疑問に思ったことはぜひ私どもにご相談ください。

できうる限りの準備を整え、安心して旅行に出かけましょう。

 

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